大学に進学する際に奨学金を申請する人も多いのではないでしょうか。奨学金の申請では申請理由の書き方に困ってしまう人が多いようです。今回は奨学金の申請理由の書き方をシチュエーション別に例文を踏まえて紹介していきます。参考にすることで簡単に申請理由を書くことが可能となります。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
奨学金の申請理由の書き方の注意点
大学生となった場合に学費や一人暮らしの生活費など、とにかくお金が多くかかります。そのため奨学金を申請する人も多いでしょう。奨学金を申請するときに一番困るのは申請理由の書き方ではないでしょうか。
今回はそんな困っている人の多い奨学金の申請理由の書き方について紹介していきます。
注意点①|家庭の収支状況を伝える
注意点の1つ目は、「家庭の収支状況を伝える」ことです。奨学金は学生本人が借りるものとなりますが、家庭の収支状況から学費や生活費を捻出することが厳しいと判断されることで奨学金が受理されるようです。
そのため大学進学によって家庭の収支が悪化することを明確に書くことが必要となります。
注意点②|嘘の記載はしない
注意点の2つ目は、「嘘の記載はしない」ということです。両親の収入が安定しており、大学進学の費用や生活費を両親で負担することができると判断された場合は奨学金の申請は通りません。
しかし大学生には両親から支援を受けられず、虚偽の記載をして、奨学金を申請する人もいるようです。しかし嘘の記載がバレてしまうと急に奨学金が打ち切られることもあるようです。そのため嘘の記載はしないようにしましょう。
注意点③|申請者である学生自身が記入する
最後の注意点は「申請者である学生自身が記入する」ということです。意外と見落としがちですが、奨学金は学生本人の名義でお金を借りる制度です。そのため学生本人が申請をすべて記載する必要があります。
家庭の収支状況により申請が判断されるので、両親が記載すべきと考えてしまう人もいるかもしれません。自分がお金を借りることを意識して、自分自身で記載しましょう。
注意点④|書き終わったら親に添削してもらうのは有り
上述の通り、記入自体は学生本人がすべきですが、誤字脱字や論理構造に齟齬がないかなどは第三者に確認してもらうべきです。
お願いするのは家庭状況がわかっていて、添削を頼みやすい親が最適でしょう。
奨学金を書く際の構成
では実際に奨学金の申請理由の書き方について紹介していきます。まずは、奨学金の申請理由の構成について紹介します。
奨学金の申請理由は200字と文字数制限があるため申請理由を簡潔に書く必要があります。そのためには申請理由を記載する構成をあらかじめ決めておく必要があるでしょう。
ステップ①|家族環境
まず1つ目は「家族環境」について書く必要があります。母子家庭などである場合はその旨をしっかりと記載しましょう。また忘れがちですが、兄弟や姉妹の進学状況についても記載すると良いでしょう。もし兄弟も大学などに進学して学費がかかっている場合はその旨を伝える必要があります。
ステップ②|現状の収支状況
構成の2つ目は「現在の収支状況」を書きます。申請理由では両親の年収について詳細な金額まで記載する必要はありません。記載することは両親がどういった企業で働いているのかを記載しましょう。
方向性としては、裕福ではない、生活がかつかつであることを伝えられれば大丈夫です。
ステップ③|希望する大学に通えない旨
3つ目は「希望する大学に通えない旨」を記載することも事実であれば記載しましょう。例えば家庭のために地元の大学への進学を考えたが、自分の勉強したいことを学べる大学が地元にはなく、都会に出て一人暮らしをする必要があるなどの場合です。こういった事情についても申請理由となります。
ステップ④|奨学金支給後の展望・抱負
最後は「奨学金支給後の展望・抱負」についても書きましょう。奨学金はお金を貸してくれる制度であり、大学卒業後、社会人となった後にはお金を返えさなければなりません。
そのため学生時代に不真面目で就職もできないような人には貸したくないのはわかるでしょう。そのため支給後に学業に励むということを記載するようにしましょう。
奨学金の申請理由の書き方
では奨学金の書き方について紹介していきます。今回は5つのシチュエーションで例文も紹介していきます。自分に合った状況の例文を活用して実際に申請理由を記載してみましょう。
申請理由を記載するときに両親にも相談することもいいでしょう。では詳しく紹介していきます。
①母子家庭・父子家庭
母子家庭や父子家庭の場合は、収入が少なく学費や一人暮らしの費用の仕送りができないことを記載するようにしましょう。
【例文】(184文字)
私は母と妹の3人家族の長女として育ちました。現在は母の収入のみで生活をしております。現在私は自分の将来のために大学進学を希望していますが、母の収入だけでは大学の学費や一人暮らしの費用を捻出することは厳しい状況です。そのためこれ以上母にこれ以上経済的に苦労はかけたくないので、貴機構の奨学金を利用し、学費と生活費に充てたいと考えております。何卒宜しくお願い申し上げます。
②家族の病気・介護・障害
家族の病気や介護、障害の場合に両親が働けない状況においても奨学金の申請理由となります。
【例文】(198文字)
私の家族は会社員として働く父とパートとして働く母の3人家族です。母は祖父母の介護のため来年の春に退職する予定です。そのため家庭の収入が減少してしまいます。学費に関しては父の収入で賄うことが可能ですが、一人暮らしの生活費の仕送りをすることが厳しい状況となります。大学に4年間通学するための見通しが立っておりません。貴機構の奨学金により、生活費を工面したいと考えております。何卒宜しくお願い致します。
③そもそもの収入が少ない
家庭によってはそもそも収入が少ないこともあるでしょう。収入が少ないことも奨学金の申請理由となります。
【例文】(200文字)
私は会社員の父と専業主婦の3人家族で育ちました。父は最近転職をしたため、収入が減ってしまいました。そのため学費を捻出することが厳しくなりました。大学への通学は自宅からを考えており、片道2時間近くかかってしまいます。またホームレス支援のボランティアをするため、バイトをする時間を作ることができません。このままでは大学に進学するための学費を捻出することができません。そのため貴機構の奨学金を希望致します。
④将来の夢に費用がかかる
大学に進学する必要のある職業になる夢を持っている人もいるでしょう。将来の夢を叶えることにも奨学金の申請理由となります。
【例文】(200文字)
私の家族は会社員の父と専業主婦の母の3人家族です。現在父は60歳で会社を退職することが決まりました。しかし住宅ローンがまだ20年以上残っているため、大学の学費や一人暮らしの生活費を捻出することが厳しいです。私は弁護士になる夢があり、大学進学後は学業に専念し、良い成績を修めて卒業し弁護士資格を取得したいと考えております。貴機構の奨学金を利用し学業に専念したいと考えております。何卒宜しくお願いします。
⑤特に理由がない場合
特に理由はない場合は、理由を自分で見つける必要があります。今回は親に迷惑をかけたくないという方向で例文を紹介します。
【例文】(198文字)
私の両親はともに会社員として働いていますが、決して収入が多いとは言えません。そのため私が大学へ進学してしまうと家庭への影響が大きくなり、家庭の生活が成り立たなくなる可能性があります。また私は大学進学後は学業に専念したいと考えており、バイトはしない予定です。貴機構の奨学金を利用することで、両親に迷惑をかけることなく、自分自身の力で大学進学したいと考えております。以上の理由で奨学金を希望致します。
奨学金の書き方以外の手続きも確認
ここまで奨学金の申請理由の書き方について紹介してきましたが、あくまで枝葉の一部です。
それ以外にも提出すべき用紙や申請は多く、奨学金の手続きは非常に複雑です。
以下の記事では給付型奨学金・貸与型奨学金それぞれの手続きの仕方をシンプルに解説しています。
これから手続きを控えている人はぜひ一読してみてください。
まとめ
今回は奨学金の申請理由の書き方を例文を踏まえて紹介してきました。奨学金は学生自身が借りる制度のため、自分で申請理由を考え自分で記載する必要があります。
今回はシチュエーション別で例文を紹介しているので、自分に合ったシチュエーションの例文を参考に申請理由を作成してみてください。